2025 年 19 巻 1 号 p. 1-14
膝関節は立位姿勢において体重を支え、姿勢の維持に働く重要な関節である。また歩行をはじめとした下肢の運動において、中心的な役割を果たす。膝関節に障害が起きると、運動機能に影響を及ぼし、歩行など日常生活の活動に制限がかかるため、QOLの低下に繋がる。膝関節の主な疾患は、加齢や肥満など原疾患がない一次性膝関節症と、外傷や代謝性関節疾患(関節リウマチなど)のような原疾患に続発する二次性膝関節症に分けられる。膝関節疾患は加齢と共に罹患率が増加し、その多くは変形性膝関節症とされる。とりわけ、加齢や肥満による一次性の変形性膝関節症が大部分を占める。本検討は、変形性膝関節症による歩行時の右膝の痛みを訴える被験者に対して、7日間に1回、精油を用いたボディトリートメントを8回行い、KKスケール法を用いてホリスティックな観点からQOLの変化を観察したものである。