抄録
先端産業においては、企業は比較優位を獲得するために知識スピルオーバーが及ぼす効果を戦略に取り入れ、他への流出の制御と他から得た知識の活用(exploitation)を行っていく必要がある。スピルオーバーの量は、知識の質や制度的要因のみならず企業の空間的配置、すなわち立地選好によって大きく影響を受ける。本研究では、近年の改革開放政策によって海外企業の誘致と国内産業の成長を推進する中国を対象とし、国外企業の中国における研究開発拠点の設置における立地選好を分析することによって、日米の中国進出における戦略の相違を明らかにする。