文部科学省「橋渡し研究支援推進プログラム」事業(平成19〜23年度)では、アカデミア発の研究成果を臨床試験・治験、そして実用化へとつなぐ橋渡し研究支援拠点の基盤整備を行った。後継プロジェクト「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」事業(平成24〜28年度)では、整備した拠点を利用した研究シーズや専門家の育成を強化している。平成26年度より、厚生労働省事業と一体となって「革新的医療技術創出拠点プロジェクト」を運用しており、今年度からは日本医療研究開発機構が実施している。9年間の事業は、産学官連携イノベーションプラットフォームの整備、そして医療の実用を見据えた実質的な社会貢献の成功事例ともいえ、大学・公的研究機関におけるイノベーションに向けた研究開発戦略構築の参考になると考える。