甲殻類の研究
Online ISSN : 2433-0108
ISSN-L : 0287-3478
ショウジンガニ(Plagusia dentipes DE HAAN)の後期幼生の第二次性徴について
村岡 健作
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1963 年 1 巻 p. 54-65

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抄録
雄では第1幼蟹期に於てすでに胸部第8節に雄性生殖孔の開孔が認められた。腹肢はSHENのC. maenasでは第2幼蟹期で第1腹肢が認められるのに反し,本種ではすでに第1幼蟹期で認められ,第2腹肢よりも急進に成長する。雌では第1幼蟹期ですでに胸部第6胸節に雌性生殖孔が認められ,腹肢は腹部第1節には認められず,第2幼蟹期以後第2〜第5腹肢は分叉し,C. maenasよりも早期に雌性性徴の発現を示す。
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© 1963 日本甲殻類学会
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