甲殻類の研究
Online ISSN : 2433-0108
ISSN-L : 0287-3478
EARLY POSTMYSIS STAGES OF THE GIANT TIGER PRAWN, PENAEUS MONODON FABRICIUS
本尾 洋ブリ プラシット
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1980 年 10 巻 p. 13-34

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抄録
ウシエビ(Penaeus monodon)の初期ポストミシスを。室内でふ化飼育した材料および天然採集のものを使って,観察し記載・図示した。最終Mysis期を経過後,最初の3ないし4亜期では口器付属肢の鰓式が不完全であり,それらに一時的な退化がみられる。またエビ全身がスマートであり,昼間,常時遊泳していることから,それらをMegalopaと呼ぶのがふさわしい。その後,鰓式がほゞ完成し,また,口器付属肢の再生がみられる。側面からみると体が比較的肥大しており,黒かっ色の色素胞が腹側および全身に分布しはじめる。そしてそれらは泳ぐよりも物に付着している時の方が多くなる。従ってそれらはJuvenileと呼ぶにふさわしい。付属肢その他の多くは脱皮ごとに発達するが,あるものは逆に退化傾向を示し,更にいくつかは再生・発達する。以上についても記載・図示した。
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© 1980 Carcinological Society of Japan
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