甲殻類の研究
Online ISSN : 2433-0108
ISSN-L : 0287-3478
ズワイガニ2種の鋏の相対成長と性成熟
藤田 矗竹下 貢二松浦 修平
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 17 巻 p. 7-13

詳細
抄録
東部ベーリング海から日本海にかけて採集した標本を用い,ズワイガニC.opilio及びオオズワイガニC.bairdiの性成熟に達する大きさを甲幅に対する鋏幅の相対成長によって推定した。C.opilio及びC.bairdiのいずれについても成熟サイズと最大サイズには水域により差が認められた。又,成熟甲幅と採集された最大個体の甲幅(最大甲幅)の間には関係があり,成熟甲幅が大きいほど最大甲幅も大きい傾向が認められた。成熟甲幅や最大甲幅は環境の水温と関係があるとみられ,それら甲幅は水温の高いほど大きいと考えられた
著者関連情報
© 1988 日本甲殻類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top