甲殻類の研究
Online ISSN : 2433-0108
ISSN-L : 0287-3478
ショウジンガニPlagusia dentipes De HAANの着底と環境要因の関係
渡邊 精一土田 真二中村 直樹
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 21 巻 p. 153-158

詳細
抄録

1990年4月12日から6月12日まで千葉県館山市の東京水産大学坂田実験実習場において,ショウジンガニPulagusia dentipesのメガロパおよび稚ガニの出現を3日おきに調査した。メガロパの磯や転石地帯への着定要因を探るために,風向,風力,月齢,水温を記録した。これら環境要因のうちメガロパの着定と強い関係の見られたものは,風向と風力であった。北の卓越風が続くとメガロパが多く磯や転石地帯に着定することが明らかになった。

著者関連情報
© 1992 日本甲殻類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top