抄録
反復サービスシステムでは所定の順序での機能プロセスの実行がしばしば中断される。主体となるサービスの実行中に、副次的なサービスの割込みが生じることが原因の一つである。正副サービス間のプロセスを慌しく切り替えて実施することでサービス間インターフェイスにおけるヒューマンエラーが生じる。例えば、医療サービス、接客サービス、教育サービス、営業サービスなどの関係者の経験として知られている。この種のヒューマンエラーによるサービス不具合は従来のプロセスFMEAだけでは解析できない。本報告では、最初に割込みの前提条件を整理し、次いで正副の2つのサービスのみを考慮する最も衝単な割込みシステムにおいて、サービス不具合の解析に適したプロセスFMEAの構造を検討し提案する。