リハビリテーション連携科学
Online ISSN : 2435-7111
Print ISSN : 1880-7348
展望
知的障害・発達障害のある人の医療・療育から就労までの支援ネットワーク
湯汲 英史
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2017 年 18 巻 2 号 p. 120-126

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抄録

抄録 : 「公益社団法人発達協会」と「社会福祉法人さざんかの会」は, 東京都北区において11の拠点を設け, 医療, 療育, 就労などの事業を行っている. 発達協会の前身は, 東京大学の「小児デイケア」(東大デイケア) である. それから, 40年余にわたり, 知的障害・発達障害のある子どもや人々, およびその家族のための活動を行っている. 発達協会では, 公益法人として, 出版, 研修会の開催などの啓発事業も, あわせて実施している. この40年余で大きく変わったのは, 知的障害に対する見方である. 何もできない存在という認識が変わり, 人権も含めて「ルネッサンス」のような変化を遂げてきた. そのことにより, 専門家の対応も変化し, 社会的支援の内容も充実してきている.「発達協会」と「さざんかの会」では, 今後も専門職の意識と力量を充実させるとともに, 利用者のニーズにあった事業を展開していく予定である.

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© 2017 日本リハビリテーション連携科学学会
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