抄録: わが国のリハビリテーションは, 欧米の医療において登場してきた歴史的背景を共有せず, 米国からの導入により専門職を養成し, 身体機能の回復に関わった. さらに, 医療施設の機能分化に合わせて回復期病院の充実が促進された. また, 高齢社会を迎えて, 介護予防と身体機能維持のため生活活動への参加の有用性から, 介護に関わる専門職も多様に分化, 養成されるようになった. この間に障害に関する議論が国際的にも推進され, 環境の整備にも取り組まれるようになった. その背景に, 医療の進歩により医療の目標が生命の延長だけでなく, 生活の充実が意識され, 疾病の重症度分類に日常生活の活動性への影響が導入され, 普及したことがある. 個人の社会参加を促進するために多数の異なる職種が関わる必要があり, さらに多数の福祉専門職が関与する介護における連携では, かかりつけ医に加えて専門職チームを調整するコーディネータの役割に期待される.