抄録
グループワークやプレゼンテーションなどの複数の学生が協調し,目的を達成することでコミュニケーション能力の育成を目的とする教育プログラムが様々な教育機関で実施されつつある.本稿では,オンライン環境下でのグループディスカッションにおける聴く行動スキルの実践と評価の支援を目的として,既存のビデオ会議システムと注視情報共有型アバタシステムを用いて評価実験で7種類の評価尺度を計測し比較を行った.結果,特にアバタシステムではアイコンタクト回数を定量的に示すことで,特定のグループが他のグループと比較して良いディスカッションがオンラインで行えていたことなどを確認することが可能となった.