近年, ソフトウェア開発において注目されている要求開発において, インタビュー調査法の実施は有用な手法であるが, 専門的なスキルが求められるため, 専門家以外にとってハードルが高い. そこで本研究では, インタビュー調査にリアルタイム表情認識ツールを導入し, インタュイーの表情の傾向や緊張感の把握を容易にし, インタビュアーに精神的な余裕を与えることで, インタビュー調査のハードルを下げることを目的としている. 提案ツールの有用性をインタビュー調査を研究で利用する教員 2 名に評価を行ってもらったところ, インタビュアーに精神的な余裕と自身の感情把握に対する考えを相対化する視点を生み出すことが示唆された. また, インタビュイーの表情を直接見ることができない時に情報を提供できるという有用な一面も確認された.
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