実践的IT教育シンポジウム rePiT 論文集
Online ISSN : 2758-5549
第9回 実践的IT教育シンポジウム rePiT2023 in 函館
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プログラミング演習における理解度確認テストの正答率に基づく学生間のマッチングアルゴリズム
*佐藤 研竹川 佳成平田 圭二
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p. 75-82

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抄録
近年,グループワークのグループ編成では,ランダムでメンバーを構成することが多い.そこで過去のテストデータなど,学習者の成績を用いてグループを編成し,ピア・インストラクションを誘発させることにより,グループワークの学習効果を向上が可能であると仮定した.本研究の目的は,プログラミング演習における学習者のデータを用いて,最善なグループを編成するマッチングアルゴリズムの構築をし,ピア・インストラクションの効率をあげ,知識定着率を向上させることである.テストの成績に基づいて「グループ内の学力差を小さくするマッチングアルゴリズム」「グループ内の学力差を大きくするマッチングアルゴリズム」の2種類のマッチングアルゴリズムを用意した.これらのマッチングシステムを教育現場に導入し,実験を行い,アンケートを行った.結果として,グループワークの効率や,ピア・インストラクションに差は見られなかった.理由として,メンバーの友好度の無考慮が挙げられる.今後の予定として,認識度と学力を入力データとしたマッチングアルゴリズムの作成を目指す.
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© 2023 本論文著者
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