本稿では、韓国人学習者のスピーチの中から、音声面でマイナス評価されたスピーチについて、聴覚印象および音響音声学上、ポーズの点でどのような特徴があるか、また、その特徴が評価の要因になっているかを考察した。さらに、マイナスに評価されたスピーチの中で、評価に影響を与えたと推測されるポーズを母語話者と同等の時間長に加工したデータは、評価が上がるかを調べた。
その結果、文末、接続助詞、トピックマーカーの「は」、および連体修飾語の後のポーズを調整した場合、より高い評価が得られるようになることが分かった。このことから、ポーズの時間長のみを改善することで、母語話者評価が高くなる可能性があることが示唆された。