2012 年 10 巻 4 号 p. 155-159
本研究はSalem Housing (CDCs)について活動内容と組織の実態を明らかにする。そして活動事例をもとに報告することを目的とする。CDCsはアメリカで発足から50年を経て、更に現在も様々な地域で活躍している。住民主導で地域改善を行うために、今後日本でも参考とすべき組織であると考える。アメリカではNPOという組織形態も認知され、助成金などそれを支える制度や環境が整っている。また、地域に対する危機感、行政任せにしない姿勢など地域コミュニティの自立の高さが感じられた。しかし、全ての住民が協力的というわけではない。活動を知っていても住宅を改修しようとしなかったり、荒れたままで放置したりしている。そのような住民に対し、根気よく説明をし、理解を求めることもCDCsの活動の一つである。