ボンエルフ(生活の道)は、1983年にオーストリアで導入され、2013年には出会いのゾーンと呼ばれるシェアードスペースが導入された。ボンエルフに指定された区間では、当該区間の沿道に立ち寄る車両以外の進入が禁止され、歩行速度での走行のみ認める。出会いのゾーンでは、時速20㎞まで出すことができ、通過も可能である。いずれの道でも、人々は道幅いっぱいに使うことができ、車両は道の利用者に十分な配慮をすることが求められる。ボンエルフの道では、歩道があることが要件となっていたが、シェアードスペースでは、縁石を設けた歩行者空間の指定がある。ボンエルフは歩道があることにより、車道部分を人が歩きづらいため十分に活用されてこなかった。いくつかの地区では、歩きやすい環境をつくるために、プランターで入り口部分に狭窄を設けたり、路面を明るくペイントする大きな改変をせずに実現している。