日本へのボンエルフの導入を目指す研究の第二報として、東京都杉並区の既存道路の分類を試みた。杉並区では散歩道など道の使い方を示す指定が複数行われており、それらを意識した道路分類を杉並型とした。土地区画整理事業が施行され、計画的な住宅地内道路構成になっている区域では、均質な道路が碁盤の目に近い状況となっていることから、道路分類雑司が谷型での分類でも、杉並型でもある程度の整理ができた。一方新田開発区域とそれに続く田畑として利用されていた矩形街区では、道路分類杉並型を採用することで、分類が少し豊かになった。雑司が谷型分類を基本としつつも、新田開発地域のように分類が難しい場所では、杉並区型を導入すると良いと結論づけられる。