英国のまちづくりNPOによるニート問題への対応など、若者の社会参加の促進を図る取り組みでは、そのプロセスにおいて、無理のない段階的なプログラムを設けるとともに、地域社会をフィールドとした若者の意欲や達成感を引き出しやすい内容の実践的取り組みや資格取得などの工夫が随所にみられる。多様なNPOが各々の専門性を駆使しながら共同でプロジェクトに仕上げていくことも特徴的である。また、ニート問題という人の心の問題に関わる複雑な課題に対する場合、スタッフによる手厚いケア体制や家族との協力体制が重要であることも改めて認識できた。これらの取り組みは、今後の日本のまちづくりNPOの活動展開にとって大きな示唆を与える。