2009 年 7 巻 4 号 p. 73-76
従来の堤防と大きく異なり、まちづくりと一体となって行うスーパー堤防事業を取り上げた。土地を大規模に改変する時間のかかる事業のため、なかなか住民の合意を得られないことがある。まちづくりと一体で行うことによって、滞っていたまちづくり事業をすすめる契機となる。また本質的には、まちづくりもスーパー堤防も防災目的で行う点で共通するものである。この二つの事業が同時に行われることで、洪水や地震、火災にも強いまちが作られることが期待される。このような観点から実際に行われた事例を調査し、課題の整理をおこなった。