2020 年 35 巻 4 号 p. 160-168
【要旨】MMG/EMGハイブリッドセンサシステムを用いて、高齢者における上腕二頭筋の収縮機能を先行研究と比較検討した。【対象と方法】高齢者20名を対象に上腕二頭筋の最大随意等尺性収縮(MVC)の20%−50%の負荷量をかけ、各%MVCにおけるそれぞれの値の平均値を算出した。【結果】EMGでは20%MVCと比較して30%,40%および50%MVCで有意に増加した(p<0.05)。MMGにおいては、20%MVCと比較して50%MVCで有意に増加した(p<0.05)。また、ピアソンの相関関係からは、それぞれの関係性は、相関係数0.796と正の相関を示した(p<0.05)。【結語】若年者における先行研究と比較したところ、高齢者における筋機能特性は速筋線維が低下していた。しかし、両者の関係については、有意な相関関係を示した。