2022 年 37 巻 4 号 p. 197-204
手動型車いすでは移乗などの際に足部のフットサポート上げ下ろしが必要である。介助者が行う場合はかがむ、しゃがむ等体幹前傾を伴い腰部負担のある動作となる。この負担を福祉用具で解消すべく、市販されている電動昇降式フットサポートの利用効果を検証した。本装置のフットサポートは電動の上、薄く、立ち上がり時に踏むことが出来るため足部の上げ下ろしが不要であり、介護負担が減ると考えた。そこで従来型の手動フットサポートと電動昇降式を使用した場合の負担感を比較した。その結果、電動昇降式フットサポートは手動フットサポートで足部を上げ下ろしする場合に比べ、主観・所要時間から介助者の負担が軽減することが示された。