障害者雇用は量的に拡大する一方、就労後の定着と現場支援の持続にはなお課題が残る。知的・発達・精神障害、高次脳機能障害、若年性認知症等のある就労者の中には、手順の記憶、順序立て、注意の持続、判断基準の理解、聞き返しに困難を抱える人がいる。こうした困難は本人のミスや自信喪失を招くだけでなく、支援者にも反復説明・付き添い・確認・手順書更新の負担を生じさせ、双方のストレスが相互に増幅しやすい。LOOVIC株式会社が開発する空間タスク伴走技術「TASK+al(タスカル)」は、支援者の声・視点・判断基準を短い音声と静止画に分解し、作業者が「次」「もう一度」「戻る」を選びながら自分のペースで確認できる非同期伴走支援である。本稿は、東京都「PoC Ground Tokyo」等での実証を踏まえ、TASK+alを障害者雇用現場の作業自立支援・認知支援・合理的配慮の一手段として位置づけ、その実装可能性と評価枠組みを整理する。あわせて、スポットワーク等への展開可能性にも触れる。