Review of Polarography
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DMF中におけるEDTA及び有機酸と金属イオンとの反応に関するポーラログラフ的研究
文 寿賛
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1971 年 17 巻 4 号 p. 93-100

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抄録
 DMF中におけるEDTA及び色々な有機酸と金属イオンとの反応をポーラログラフ的方法で調べた結果,EDTAは金属イオンと反応としてキレートを形成する前に難溶性の沈澱を生成し,アルカリ金属イオンとは4:1の比で結合し,アルカリ土類および他の二価の金属イオンとは4:2,また鉄(lll),インジウム(lll)のような三価の金属イオンとは4:3の比で結合する.過剰のEDTAを加えると沈澱は溶け,生成する金属キレートは水溶液中のそれより安定であり,鉄(lll),銅(ll),ルビジウム(l)及びセシウム(l)以外は溶媒が還元されるまで還元波を示さなかった.このEDTAの挙動をシュウ酸,マロン酸,コハク酸,フマル酸,酢酸,安息香酸及びサリチル酸等と比較検討した.
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© 日本ポーラログラフ学会
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