理学療法学
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変形性膝関節症の筋硬結に対する治療
熊井 明美岡田 善雄山口 綾子伊橋 光二
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1992 年 19 巻 2 号 p. 152-154

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抄録

変形性膝関節症は膝周囲に筋硬結を生じている事が多い。19名の変形性膝関節症患者を対象に,筋硬結に対し,ホットパック,超音波,マッサージによる3方法の比較実験を行った。効果判定は痛みの強さ,筋硬結の程度,歩行スピードの3項目で,治療前後に評価を行った。その結果を,痛みの強さと筋硬結の程度はKruskal-Wallis検定を用い,歩行スピードはt検定を用いて統計処理を行った。痛みは超音波,マッサージの順で改善がみられ,筋硬結の程度はマッサージ,超音波の順に改善がみられた。又,最も客観的な評価である歩行スピードにおいては,マッサージのみに改善がみられた。変形性関節症の治療において,筋硬結にも目を向ける事が重要であり,その方法として,直接的機械的刺激である徒手マッサージは有効な方法であると考えられる。

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© 1992 公益社団法人 日本理学療法士協会
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