理学療法学
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研究論文
高齢者におけるBerg Balance Scaleの項目妥当性に関する検討
松嶋 美正齋藤 文香
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2010 年 37 巻 6 号 p. 403-409

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抄録

【目的】本研究の目的は,高齢者においてバランス評価ツールであるBerg Balance Scale(BBS)の各項目の妥当性を検討し,簡略化することである。【方法】対象は,介護老人保健施設に通所している高齢者88名(平均年齢79.5 ± 6.4歳)とした。BBSの測定結果にラッシュ分析を用いることにより,BBS項目の難易度,ラッシュモデルに対する適合度を算出した。【結果】BBS項目の難易度は,一般的な臨床上の難易度を示した。適合度分析に関しては,BBSの14項目中,8項目が不適合となった。BBS各項目の難易度,適合度を考慮し,全14項目のうち5〜8項目(5〜8BBS)を精選し原法と比較した。5〜8BBSのうち8BBSがもっとも信頼性,妥当性に優れていた。【結論】簡略化BBSは,原法に比べ項目数が約半減した。屋内歩行の自立している高齢者の場合,8BBSを構成する運動課題でも高齢者の身体機能を評価するのに妥当なことが示唆された。

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© 2010 公益社団法人 日本理学療法士協会
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