理学療法学
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平成25年度研究助成報告書
分枝鎖アミノ酸(BCAA)摂取を併用した通所リハビリテーションが要介護高齢者の筋力とバランス機能に与える影響(平成25年度研究助成報告書)
池田 崇長澤 弘五味 郁子久合田 浩幸黒木 裕介石田 邦子相澤 純也神野 哲也増田 正森田 定雄
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2015 年 42 巻 2 号 p. 164-165

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抄録

【目的】通所リハビリテーション(以下,デイケア)において,分枝鎖アミノ酸(以下,BCAA)摂取を併用した運動療法が身体機能に及ぼす効果について明らかにすること。【方法】対象は,デイケアを利用している高齢者52例。無作為にBCAA群27例と対照群25例に割りつけた。運動開始10分前にBCAAを摂取し,最大筋力の30%負荷(MVC)での筋力練習を3セット,有酸素運動とバランス練習とを各1セット,計5セットを週1〜2回実施した。3ヵ月間の運動介入と栄養介入とを行った。四肢粗大筋力,握力,Timed Up and Go test(以下,TUG),Functional reach(以下,FRT),身体活動量,介入回数の評価を実施した。【結果】FRTにおいてBCAA摂取と運動療法との併用の有意な効果を認めた。他の項目は効果を認めなかった。【結論】週2回程度の頻度で,BCAA摂取と運動療法を併用することで,効率的にバランス能力を改善することが示唆された。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会
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