論文ID: 11814
【目的】在宅障害高齢者の生活活動範囲の差異に影響を及ぼす身体,精神要因を明らかにすること。【方法】在宅障害高齢者61 名を対象とした。評価項目は,Home-based Life Space Assessment と握力,大腿四頭筋筋力,Timed-Up and Go test(以下,TUG),片脚立位時間,Activities of Daily Living(以下,ADL),日常生活動作効力感尺度,うつ尺度,主観的健康観とした。補助具の使用を可として到達した最大活動範囲で自宅敷地内群,自宅敷地外群の2 群に分類し,身体,精神要因の差を検討した。【結果】自宅敷地外群は自宅敷地内群に比べ,有意にTUG が速く,ADL,日常生活動作効力感尺度が高かった。【結論】在宅障害高齢者の生活活動範囲の差異には,歩行やバランス能力を含めたパフォーマンス,日常生活活動とその自信度が影響していた。