理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
高齢慢性期入院患者の食事自立度と栄養状態
久保 晃近藤 真理子吉松 竜貴岩部 信子並木 良子原 毅小泉 陽子中島 由香里
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2007 年 22 巻 4 号 p. 511-514

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抄録

本研究の目的は,経口摂取が可能な高齢慢性期入院症例101例(男性40例,女性61例,年齢82±11歳)を対象に,FIMに基づく食事自立度と性を要因として,アルブミン等の生化学所見と体重,年齢を二元配置分散分析と多重比較で検討することである。食事自立度では総コレステロール(p<0.01),アルブミン(p<0.001),体重(p<0.005)に有意差を認めた。特にアルブミンは食事自立度の低下に伴い有意(p<0.05)に低値を示したことから,自立度の低い症例への栄養サポートに配慮が必要であることが示唆された。性差では女性は男性に比べ高齢(p<0.005),低アルブミン(p<0.05),低体重(p<0.0001)であり,栄養状態への留意がより必要と考えられる。

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© 2007 by the Society of Physical Therapy Science
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