2014 年 29 巻 6 号 p. 939-943
〔目的〕下腿最大周径と身体組成,栄養状態ならびに日常生活動作との関係を検討し,体重推定式を作成した.〔対象〕超高齢入院患者30名.〔方法〕測定項目は,下腿最大周径,体重,推定身長,BMI,全身筋肉量,体脂肪量,骨格筋量指数,アルブミン値,Barthael indexである.〔結果〕下腿最大周径は身体組成,栄養状態ならびに日常生活動作の間に有意な相関が認められた.体重推定回帰式は,体重 = 下腿最大周径×2.0-13.9 となり,寄与率は0.64であった.〔結語〕下腿最大周径は,超高齢入院患者の体重を推定するうえで有益な身体計測項目であることが示唆された.