抄録
〔目的〕SLR角度とその時の上後腸骨棘部からの荷重量(以下,骨盤部荷重量)を測定することである.〔対象〕18~24歳の20名(男性10名,女性10名)とした.〔方法〕設定されたSLR角度最大値まで5°刻みで測定下肢が3秒間保持されているときの骨盤部荷重量の体重比(以下,骨盤部荷重比)を解析した.〔結果〕全被験者でSLR角度の増加に伴い骨盤部荷重比も増加した.最大SLR角度と骨盤部荷重比の最大値との間に正の相関(r=0.68)が認められた.〔結語〕全被験者でSLR角度の増加に伴い骨盤部荷重量も増加したことは,荷重量が骨盤の後傾の様相をある程度反映する可能性を示唆する.