2020 年 35 巻 1 号 p. 101-106
〔目的〕体幹部の神経筋促通とリラクセーションが投球の球速とフォームに及ぼす影響を検討すること.〔対象と方法〕健常大学生20名を対象に,安静条件,体幹部の固有受容性神経筋促通法(PNF)を実施した条件,ストレッチポール(SP)エクササイズを行った条件で,全力投球した際の投球速度と投球フォーム(ワインドアップ期の体幹前後屈,トップポジション時の体幹側屈と肩関節外転,肩関節最大外旋)を測定した.〔結果〕投球速度は,PNF条件,安静条件,SP条件の順で速かった.投球フォームは3条件間で差がなかった.〔結語〕体幹部に対するPNFは投球速度を速め,体幹部のリラクセーションは投球速度を遅くすることが明らかとなった.これらには今回測定した投球フォームの変化が影響しないことが示唆された.