2020 年 35 巻 1 号 p. 57-61
〔目的〕片側人工膝関節全置換術(TKA)と二期的両側TKA(両側TKA)における術後3年までの膝伸展筋力の経過の違いを明らかにすることとした.〔対象と方法〕重度の両側変形性膝関節症(膝OA)と診断され,片側TKAを施行した12名と両側TKAを施行した12 名とした.測定時期は初回手術側の術前,術後1年と3年とし,膝伸展筋力の推移を検討した.〔結果〕初回手術側の膝伸展筋力は,片側TKA群ではすべての測定時期間で有意な差を認めなかったが,両側TKA群では術前に比べ術後3年で有意に増加していた.〔結語〕重度の両側膝OA患者におけるTKA後の膝伸展筋力は,両側TKAが施行された場合において,術後3年にかけて術前値よりも増加することが示唆された.