2020 年 35 巻 2 号 p. 273-277
〔目的〕本研究の目的は,脳卒中患者における退院後の血圧計測習慣と歩数について調査することであった.〔対象と方法〕対象者は脳卒中で入院した10名で,対象者に対して脳卒中再発予防のための退院支援を行った.また,退院後「12ヵ月」間に渡り専用の活動量計を用いて日々の歩数の経過と血圧計測の習慣のモニタリングを行った.〔結果〕退院後「12ヵ月」後において,対象者全てにおいて血圧計測の習慣が定着していた.活動量計による歩数の計測においても,退院時歩数と比較して対象者の80%において歩数の増加がみられた.〔結語〕脳卒中患者の再発予防に対して,退院支援と退院後のモニタリングの必要性が示唆された.