理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
若年女性の慢性肩こり有訴が頸部に影響を及ぼす因子
─「本態性肩こり」における頸部屈伸筋群の持久力, 最大筋力および頸部機能に着目して─
神田 賢北村 拓也佐藤 成登志古西 勇鈴木 祐介渡辺 慶久保 雅義
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2020 年 35 巻 4 号 p. 483-487

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抄録

〔目的〕若年女性の本態性慢性肩こり有訴が頸部に影響を及ぼす因子を比較検討した.〔対象と方法〕若年女性40名(有訴群20名,無有訴群20名,平均年齢21.4 ± 0.7歳)を対象に,頸部屈伸筋群持久力および最大筋力,頸部機能不全度(NDI)を評価した.〔結果〕肩こり有訴群は無有訴群と比較して,頸部屈伸筋群持久力時間において有意に低い値を示したが,屈伸筋群最大筋力においては,有意な差を認めなかった.頸部機能不全度では,有訴群が無有訴群と比較して有意に高い値を示した.〔結語〕若年女性においては,本態性慢性肩こり有訴は頸部屈伸筋群持久力に影響を及ぼす因子となる可能性が示唆された.また,本態性慢性肩こり有訴は,頸部機能にも影響を与える可能性が示唆された.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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