理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
症例研究
重度認知症と下腿切断を既往した高齢者に対する 訪問リハビリテーションの短期効果
─基本動作能力,行動・心理症状および家族介護者の介護負担感への 介入に関する検討─
澤田 圭祐橋立 博幸笹本 憲男
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 35 巻 4 号 p. 587-594

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抄録

〔目的〕重度認知症高齢者の動作能力,行動・心理症状(BPSD),および家族の介護負担に及ぼす訪問リハビリテーション(訪問リハ)の短期効果を検討することを目的とした.〔対象と方法〕アルツハイマー型認知症と左下腿切断を既往した80歳代女性が,入院加療と義足作製を経て自宅退院し訪問リハを開始した.訪問リハ開始時,動作能力障害,認知機能障害,BPSD,家族の介護負担は重度であった.〔結果〕4ヵ月間の動作練習と家族への介助指導を行った結果,認知機能に変化はなかったが,起立・立位・移乗を主とした基本動作,BPSD,家族の介護負担感が改善した.〔結語〕重複障害の重度認知症高齢者において,訪問リハでの動作練習と家族への介助指導が,動作能力,BPSD,家族の介護負担の改善に寄与する可能性があると考えられた.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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