理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
ハムストリングスに焦点を当てたストレッチと筋膜リリースの効果と比較検証
片山 慎吾竹重 絢介佐伯 美鈴古谷 祥宏人見 里絵星 侑佑人見 太一
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 35 巻 5 号 p. 647-651

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,ストレッチと筋膜リリースの効果を比較することである.〔対象と方法〕健常成人16名を2群に8名ずつ割り付けた.評価指標は,SLRにおける最大挙上時の踵から床までの距離,最大挙上時のつっぱり感(VAS),心理的指標であるリラクセーション短縮版(S-MARE)を用いた.〔結果〕SLRとVASはストレッチ,筋膜リリースともに介入前後で有意な変化が認められ,SLRは増加,VASは減少を示した.S-MAREは筋膜リリースでのみ有意な変化が認められ,介入前後で増加を示した.〔結論〕本研究で検討した指標では,筋膜リリースが最も効果的であった.しかしながら,これらの知見だけでは有効性を断定できず,状況に応じて適切な介入を選択する必要があると考えられる.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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