2020 年 35 巻 5 号 p. 735-739
〔目的〕男性2型糖尿病患者の上下肢および体幹筋量とインスリン抵抗性との関連をそれぞれ検討した.〔対象と方法〕対象は男性2型糖尿病患者136名とした.上肢筋量(ULM),下肢筋量(LLM),体幹筋量(TM)を体重(Wt)で補正し,HOMA-IRとの関連を肥満の有無で2群に分けて検討した.〔結果〕全体および肥満群ではHOMA-IRはULM/Wt,LLM/Wt,TM/Wtと有意な負の相関を認めた.非肥満群ではHOMA-IRはLLM/WtおよびTM/Wtと有意な負の相関を認めた.全体でインスリン抵抗性を示すカットオフ値のArea under curve(AUC)はULM/WtよりLLM/WtおよびTM/Wtが高かった.〔結語〕男性2型糖尿病患者のULM/WtとTM/Wtがインスリン抵抗性を評価するうえで有用である可能性が示唆された.