原 著
大腿骨近位部骨折術後患者のTimed Up & Go Testと体幹機能との関連
2020 年 35 巻 6 号 p. 807-811
詳細
2020 年 35 巻 6 号 p. 807-811
〔目的〕大腿骨近位部骨折（HF）術後患者を対象に，体幹機能が転倒予測指標に及ぼす影響を検討した．〔対象と方法〕HF術後患者20名の術後3～4週に，Timed Up & Go Test（TUG），体幹機能（座位Functional Reach Test，座位Lateral Reach Test，座位姿勢，座位体幹屈曲・伸展・左右側屈角度），下肢機能（膝関節伸展筋力，股関節外転筋力，下肢荷重率），荷重時痛を測定した．〔結果〕TUGと座位腰椎前弯角，患側の座位Lateral Reach Distance，健側の股関節外転筋力，下肢荷重率との間に中等度の負の相関を認めた．〔結語〕HF術後患者における体幹機能は，下肢機能と同様にTUG遂行時間と関連する可能性が示唆された．
