2020 年 35 巻 6 号 p. 861-866
〔目的〕地域在住の要支援・要介護高齢者の歩行自立度と臨床的体幹機能検査(FACT)の関連を明らかにする. 〔対象と方法〕対象は,自宅で歩行を移動手段とする要支援・要介護高齢者100名とし,歩行自立度をFIMの移動項目 (歩行FIM)に準じて分類した.そして,歩行FIMと握力,Timed Up and Go test(TUG),最大歩行速度,30秒椅子立ち上がりテスト,片脚立位,FACTの関連を調査した.さらに,歩行FIMとFACTの下位項目の関連を調査した. 〔結果〕歩行FIMに女性はTUG,男性はTUGとFACTが関連があった.また,歩行自立度とFACTの下位項目は男女ともに質問5(殿部を座面より3 秒以上離す),質問8(前後へのお尻歩き)に関連があった.〔結語〕男性の歩行自立度にFACTが関連し,歩行自立度と関連のある体幹機能は左右への重心移動であった.