2021 年 36 巻 3 号 p. 375-381
〔目的〕横断摩擦マッサージ(TFM)による筋特性変化と筋機能変化を明確にし,その関係を分析することとした.〔対象と方法〕健常成人男性26名に対して,TFM条件,Control条件における,大腿直筋の筋特性(Tone,Stiffness,Elasticity),筋機能(他動膝関節屈曲可動域,最大膝関節伸展トルク,電気力学的遅延,筋力発揮率)を測定し検討した.〔結果〕TFM条件にてStiffnessの低下と可動域の増加を認めた.また,Stiffnessと可動域の間に正の中等度の相関を認めた.〔結語〕大腿直筋に対するTFMはStiffnessに影響を与え,可動域を増加させる効果を有することが示唆された.