2021 年 36 巻 3 号 p. 421-425
〔目的〕泳法の違いにより呼吸機能や胸郭拡張差に差異を生じるか検討することとした.〔対象と方法〕水泳部に所属した高校1年生から3年生までの89名を対象とした.対象者に対し,泳法別に呼吸機能,胸郭拡張差について比較した.〔結果〕1秒率(FEV1/FVC)において,背泳ぎよりも自由形で有意に高値を示した.また,胸郭拡張差の第10肋骨部において,自由形よりも背泳ぎで有意に高値を示した.〔結語〕競技力向上へのアプローチとして,自由形では,FEV1/FVCを高めることが必要とされる可能性があり,また,背泳ぎでは下部胸郭の可動性を高めることが必要とされる可能性が推察された.