2021 年 36 巻 5 号 p. 711-716
〔目的〕回復期リハビリテーション病棟入院患者の入院3週間以内の初回評価情報から,退院時の歩行自立を予測するための予測チャートを作成すること.〔対象と方法〕当院回復期リハビリテーション病棟に入院した患者163例を対象として,初回評価時の身体機能,認知機能,バランス能力,日常生活自立度から退院時の歩行自立を予測するための決定木を求めた.〔結果〕初回評価時の最大歩行速度,Hasegawa Dementia Rating Scale-Revised(HDS-R),Berg Balance Scale(BBS)が有意な予測因子として抽出され,退院時の歩行自立を予測するための決定木が得られた.〔結語〕認知機能が低下した患者を含めた回復期リハビリテーション病棟入院患者の退院時歩行能力は,初回評価時の最大歩行速度,HDS-R,BBSを組み合わせることで予測できることが示唆された.