理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
運動療法と拡散型体外衝撃波の併用による膝蓋下脂肪体の変化についての検討
原 卓也
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 36 巻 6 号 p. 865-870

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抄録

〔目的〕膝蓋下脂肪体(IFP)の柔軟性に対して,拡散型体外衝撃波(rESWT)がどのような影響を及ぼすか検証した.〔対象と方法〕膝前面痛を訴えた8例8膝を対象とした.rESWT照射前後でのIFP浅層の厚みを超音波エコーにて計測し,疼痛の変化を検証した.〔結果〕膝屈曲90°のIFP浅層の厚みは,rESWT照射4週後では患側7.7(7.1-8.9)mmから13.6(11.3-14.6)mmとなり,有意に変化した.また,照射前100 mm Visual Analog Scale(VAS)71.5(65.6-84.8),照射4週後100 mm VAS 12.5(7.5-23.3)であり,有意差がみられた.〔結語〕IFPに対しrESWTの照射は,IFP浅層の厚みの増加や疼痛緩和に寄与している可能性が示唆された.

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© 2021 by the Society of Physical Therapy Science

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