2021 年 36 巻 6 号 p. 909-917
〔目的〕介護予防サポーターの活動意欲の違いにおける特性や活動意欲および行動に影響を与える要因を明らかにすることである.〔対象と方法〕介護予防サポーター養成講座を修了し,郵送調査で有効回答が得られた190名とした.〔結果〕活動意欲に影響を与える要因は「個人社会活動へ参加している」,「養成講座への参加きっかけが社会貢献である」,「ボランティア活動の活性化に必要なものは学習の機会である」であった.行動に影響を与える要因は「養成講座への参加きっかけが社会貢献である」,「養成講座への参加きっかけが他者との交流である」,「定期的な運動を継続している」であった.〔結論〕個人社会活動を促すことで意欲向上が,社会貢献性を賦活することで行動変容へつながる可能性が示唆された.