2021 年 36 巻 6 号 p. 925-928
〔目的〕膝関節痛を呈したランナーに対して入谷式簡易パッドを処方し,症状の改善効果と使用感等の有用性について調査した一例について報告する.〔対象と方法〕対象は40歳代男性のランナーで,運動療法後も疼痛が残存した左変形性膝関節症の症例である.入谷式簡易パッド処方後に疼痛評価および有用性に関するアンケートを実施した.〔結果〕入谷式簡易パッド処方後にNRSは大幅に軽減し,アンケートはすべての項目で満足との回答が得られた.〔結語〕本症例で処方した,既存の中敷き裏に貼付できる入谷式簡易パッドは,疼痛軽減のみならず使用感も良く,有用性が高いと考えられた.