理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
地域在住要介護高齢者の転倒歴にはFunctional Reach Testの見積もり誤差値が関連する
池田 圭介芦澤 遼太
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 37 巻 6 号 p. 605-610

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抄録

〔目的〕要介護高齢者のFunctional Reach Test(FRT)見積もり誤差値と過去6ヵ月の転倒歴との関連を明らかにすること.〔対象と方法〕通所サービスを利用する要介護高齢者31名(男性14名,年齢83.1 ± 8.8歳)を対象に横断研究を実施した.転倒歴に関連すると考えられた項目として,FRT見積もり誤差値に加えて,基本項目を診療録より抽出し,身体機能,認知機能,転倒恐怖心を測定した.〔結果〕転倒歴の関連因子としてFRT見積もり誤差値が選択された.〔結語〕本研究では,FRT見積もり誤差値が大きい要介護高齢者は,転倒リスクが高いことが示唆された.

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© 2022 by the Society of Physical Therapy Science

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