2024 年 39 巻 3 号 p. 125-130
〔目的〕リバース型人工肩関節全置換術(RTSA)後の肩関節可動域(ROM)および肩甲骨運動の経時的変化を調査し,影響する術前因子を明らかにすること.〔対象と方法〕RTSA後24ヵ月以上経過した34肩を対象とした.肩甲骨上方回旋角度のうち,肩甲骨面上45°外転位(SI45)と下垂位(SI0),その差(ΔSI)を算出した.評価時期は,術前,術後6ヵ月,12ヵ月,18ヵ月,24ヵ月とした.ROMとSIの経時的変化と,術後6ヵ月と24ヵ月のSI45に対する術前要因の影響を検討した.〔結果〕屈曲と外転は術後すべての時期で改善した.術後6ヵ月と24ヵ月のSI45に対する独立変数は術前SI45のみであった.〔結語〕肩甲骨運動は術後減少するが,術前の肩甲骨運動は術後6ヵ月と24ヵ月にも影響した.