理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
下肢障害の理学療法
―機能的見地からみた筋力強化法について―
入谷 誠山嵜 勉大野 範夫山口 光国内田 俊彦森 雄二郎黒木 良克
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1992 年 7 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

下肢障害の理学療法の目的は下肢機能の再建である。下肢の機能と下肢筋力とは切り放して考えることはできないが、我々は個々の筋力強化を行うのではなく、下肢全体の統合された機能を最大限に発揮させることにより、筋力も自然と改善され、結果的に機能をよリ早期に、また効率よく改善することができるものと考えている。したがって我々の理学療法は機能的な診方、特に下肢各関節の相互の関連を中心に診て、荷重位での機能的な訓練を中心に行っている。ここでは主として正中位感覚獲得法、テーピング、足底挿板(Dynamic Shoe Insole)について紹介した。

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© 理学療法科学学会
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