1993 年 8 巻 3 号 p. 141-146
動作分析は理学療法の評価で重要である。しかし、評価法は段階化されておらず、その見方(考え方)を知る必要がある。動作分析を観察により評価するとき、その疾患の臨床的症状を知ることは動作分析をするための参考になるであろう。また、理学療法の評価を実施することで、結果を統合・解釈することで問題点を把握し、動作に影響する原因を考察できるであろう。P.M.Daviesのような先達が動作の見方をどのように治療に結びつけてきたか知ることは大切であリ、また、その他の文献も重要であると考える。研究ではkinematicsな動作分析の文献について記述したが、測定の尺度として統計学的により有用である比率尺度を用いたkineticsな文献についても紹介した。