小学校5年生理科の単元で「ふりこ」が取り上げられているが、児童の身近には「ふりこ」を利用したものが極端に少なくなっている。せいぜいピアノを習っている児童がメトロノームを使っている程度である。さらに、この単元では、「計測技術の習得」が主眼に置かれることが多く、指示通りに児童が実験を繰り返していくような授業になりがちであった。 そこで、教材を自作し、多数の「ふりこ」を同時に振らすことで、「ふりこ」の性質を直感的につかめる教材を開発した。この教材を用いることで、児童自らが探求しながら「ふりこの性質」を発見していくことができるようになった。